w-lette 開発の歴史

2012年

スケッチブックと絵具パレットを両手に持って
外でスケッチする時は、とにかく煩わしい!

なんとか一つに合体できないか!

これが,開発のきっかけなんだな。
思いつきのラフは大事で、何枚も描いたね。
2-30枚は描いたかなぁ。
透明板を覗いて風景を描き止めるという、ゴッホも使っていたピクチャープレーンという方法については本を読んで知っていたので、これは最初から取り入れたいと思っていた。

2012.6月 観光スケッチ協会の総会の翌日、皆でスケッチを描きにいった時からが開発の始まりでだね。

上のラフを基にイラレで現実味を増してみた。
数値も考えながら具体的な形にしていくと、制作のテンションが揚がるんだよね。

この頃はsketch padつまりSk-padって呼んでたな。

イラレを基にスチロールやプラパネルを、切り貼りして立体模型を作ってみた。
実際に使ってみないと手に乗せた感触が解らない。
絵具も入れてみた。
この頃から、パレット面に有機的なラインを入れるようになった。
実際に使ってみた。これは使い物になるという確信がもてたね。しかし右の絵具パレット部分が重くバランスが悪かった。
パレットに有機的ラインを作るのは模型では、まだ難しかった。現実には絵具を上に配置したたくらいだ。 

2013年

まあ、仲間にデザインが格好悪いと指摘されたのもあり
この辺りから 形が整理されてきて、絵具パレットに有機的なラインを取り入れtrみた。

これは、図面をプラボードに貼り、丁寧にカットしていく作業。

5mmのプラボードをカッターで切るには、とにかく大変な作業だ。
でも、ものを作る楽しさは、いっぺんに出来ない・・・一つ一つコツコツとやっていると、形が徐々にできあがるってとこだね。
部品が出来上がってきた。

スライドのレールも完璧!形は出来た。

 

 

既製品の固形絵具も、ばっちり入った。

この2台は、絵具のピットを角形と丸形の違いと絵具溶き皿の形状を替えてみた。

神戸の八十島プロシェード株式会社さんのご協力で3Dプリンターで作ってもらったもの。
かなりの完成度でこの頃は満足してたな。

左右どちらでも使えるようハンドル部分には指のホールドの穴を2カ所にした。

 

3D-CADのレンダリング画面。
これがこのまま3Dプリンターで製品になることに驚き感激していた。
2014年 方向転換

2014年
6.7号の全体のイメージがごつくて重い、また右側のパレット部分が手に乗せた時にどうしてもバランスが悪く、なんとかしようと思って描いたのがこのラフスケッチ。形だけのラフも描くが、このように使用時のラフも大事だ。

これでは右にスライドさせる形から、手前にパレットを持ってくるスタイルを考えている。透明パネル部分も1枚の軽いものを使うようになった。

2015年

パレットと透明パネルを分離させ本体にはめ込む現在の形をアニメ
にして見た。これは自分自身へのプレゼンだね。

 

これは、木型に油粘土とシリコンゴムで型を作りレジンを流し込み手製した。量産までは行かないが3台程作った9号モデル。
ホールドの指の入れる形に無理があったね。
これを入れるケースも同時に考えていた。
2016年

最終案の10号モデルの3D-CADの画像。
左はAotodeskのフリーソフト123D-Designで私が作成したもの。
3Dプリンタでは問題なく成形できるが、量産の為の金型で樹脂成形すると、ヒケ(へこみ)・そり(曲がり)などがおこるそうだ。
下記画像のように、本体の機能に関係ない部分の「肉抜き 」のデータに作り直さねばならない。
これはまさにプロの領域! 外注データ会社に作ってもらった。
これが製品の量産モデルになって、4年かかったプロジェクトも完了だぁ!